そこは地獄への入り口なのか
三途川渓谷は、川原毛(かわらげ)地獄の入口にあります。この渓谷にかかる三途川橋は渓流から約40mの高さにあり、そこから下を眺めると、まさに断崖絶壁、「三途川」(冥土への路)と呼ばれるのも納得がいき、背筋に寒さを覚えるものがあります。
橋の両端には、上りの方向には閻魔(えんま)大王、泰山(たいせん)大王が、下りには延命地蔵と合掌地蔵の4体の石像が鎮座しています。
紅葉のころは絶景。その美しさに足のすくみも忘れて見入ってしまいそうです。
近くには駐車場(自動販売機あり、トイレあり)があります。
ジオパークとしての三途川
もともとこの地域は、川原毛地獄周辺から流れてくる湯尻沢を含めた3つの川が合流する場所だったため、「三津川」と呼ばれていました。しかし、この場所の先に川原毛地獄があるため、現世とあの世を分けるとされる三途の川に因んで「三途川」という地名になったと言われています。
川が刻んだ岩肌には、約700-300万年前の火山活動でできた湖の地層が露出しています