鹿島様
湯沢市の北端にあり、周りを緑に囲まれた公園は見晴らしもよく岩崎城址でもあります。さまざまな伝説が今もなお語り継がれています。
岩崎地区三町内に数百年前から伝えられている高さ4mほどのわら人形で、三体祭られています。
古来鹿島様は、邪悪なもの、悪霊、疾病などを退散せしめる神通力を持っていると信仰され、村の入り口に置かれました。 現在も春秋2回衣替え(鹿島まつり)をし、家内安全、豊作を願い、祭りが行われています。
この鹿島様は2000年の歴史を有する日本の稲作農業がもたらした文化の一芸術として民俗資料として高く評価され、1986年にはアメリカ・スミソニアン協会主催によるフォークライフ・フェスティバルに招かれたこともあり、佐倉市の国立歴史民俗博物館にも納められています。
能恵姫伝説
430年ほど前、岩崎城主、岩崎三郎道高の一女「能恵姫」が16歳のとき、11月初丑の日、雄勝郡川連城主、蔵人道基(くらんどみちもと)へ嫁ぐ途中、急に悪天候になり、船が転覆し、姫は大蛇(竜)にさらわれてしまうという、はかなく悲しい物語です。
公園内の卵井戸には、姫の守り神とされている38個の卵石が今も眠っています。