スロープカー
稲庭城までは、平均斜度28度の斜面を東北最大級のスロープカーで登ります。
稲庭城は、急峻な尾根に築かれた山城です。
鎌倉時代、源頼朝に合戦での功績を認められ、雄勝郡の地頭職(じとうしき)に任命された小野寺氏の創業の地です。
小野寺氏は、室町時代歴代当主は京都御扶持衆(きょうとおふちしゅう)として、後に戦国大名として約400年の間この地を統治しておりました。
その山城の二郭跡に建てられたのが、現在の「資料館稲庭城」です。
稲庭城
4階建ての資料館には、この地域の歴史と文化を伝える品々がたくさん展示されております。
特に茶道具から壁・天井に至るまで、総金箔張のまぶしさを誇る黄金の間は必見です。
秋田県有形文化財に指定されている、懸仏三面もご覧いただけます。
最上階の展望室で、横手平鹿・仙北地方までの眺望の良さを楽しんで下さい。
狼煙台跡
支城との情報伝達に煙を上げたり、法螺貝を吹いたりした、いわゆる狼煙台の跡があります。
本丸跡
城から約50メートル登ったところに本丸郭あとがあり、ここには小野寺一族の守護神、稲荷神社の祠があります。
また途中には三重堀切跡・土橋跡などの遺構や、小野寺侯が信仰したお不動様を祀っていた不動岩があります。